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サビレックス - サビレックスPFA製品の洗浄方法(例)
サビレックス - サビレックス - 研究・分析用高品質PFA製品
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サビレックスPFA製品の洗浄方法(例)

ご注意

サビレックスPFA製品は世界各国の数千の研究室においてあらゆる用途で利用されていますが、ご購入されたPFA製品の初回使用時、または使用後の洗浄方法は、微量元素分析に使用する場合など、用途によって大きく異なります。

下記の洗浄方法はサビレックス製品の一般的な洗浄方法となります。実際には使用方法に合わせた対応が必要となります。あくまでも洗浄方法の一つとして参照願います。

【お気を付けください】
・ブラシや研磨剤等、傷つきやすい物は使用しないでください。細かな傷はコンタミネーションや微量元素残留の原因となります。
・直射日光が当たる場所、空調設備の影響が大きい場所などに置かないでください。洗浄時は必ず換気をしてください。

PFA研究用製品(初回使用時/一般用途)の洗浄方法

  1. 内面・外面ともに純水で念入りに洗い流し、表面の不純物を取り除きます。
  2. より質の高い洗浄が必要な場合は、1%に希釈したMICRO-90(弱アルカリ性洗剤)に浸し、100度の熱で加熱洗浄することで有機残渣を取り除くことが可能です。洗浄後は熱を冷まし、純水で念入りに洗浄してください。

PFAボトル(初回使用時/微量元素分析用途)の洗浄方法

サビレックス製PFAボトルは微量元素分析の研究室で高純度酸や洗浄液の保存容器として利用されています。
非沸騰式酸浄化システム/DSTシリーズの酸回収容器にも利用されています。
クリーンルーム内で製造されていますが、微量元素分析や高純度酸の保存といった用途ではより完全な準備を要します。

  1. 純水で念入りに洗い流します。
  2. ボトルに2%の高純度硝酸と1%の高純度フッ酸の混合液を満たして蓋をします。※フッ酸を使用しない場合は硝酸のみで実施してください。
  3. 50℃の状態で最低48時間(推奨7日間)そのままにします。
  4. 混合液を排出して純水で念入りに洗い流します。
  5. 2~4の手順を繰り返します。
  6. より質の高い洗浄が必要な場合は、1%に希釈したMICRO-90(弱アルカリ性洗剤)に浸し、100度の熱で加熱洗浄することで有機残渣を取り除くことが可能です。洗浄後は熱を冷まし、純水で念入りに洗浄してください。

PFAバイアル(地球化学・地質学における試料分解用)の洗浄方法

TIMSやMC-ICP-MSによる同位体分析の前準備段階の試料分解には、PFA製品の性能が最も必要とされると同時に、試料分解に使用されたPFAバイアルには確実な洗浄を要します。
PFAバイアルの洗浄方法には各研究室ごとに独自の洗浄方法があり、それぞれに細かな違いがありますが、サビレックス製バイアルクリーニングシステムを利用した代表的な2例を紹介します。

  1. 紙ワイパーと2%に希釈したCitranox (もしくは類似洗剤)で内面を傷つけないように優しく拭いて残渣を取り除きます。
  2. バイアルクリーニングシステムからバイアルを取り出し、純水で念入りに洗い流します。
  3. サビレックス製バイアルクリーニングシステムの中にバイアルを入れ、50%の王水に浸し、最低24時間90℃で加熱洗浄します。
  4. 次に、液体を出し、純水に浸し、最低24時間90℃で加熱洗浄します。
  5. 次に、液体を出し、50%の硝酸に浸し、最低24時間90℃で加熱洗浄します。
  6. 次に、液体を出し、再び純水に浸し、最低24時間90℃で加熱洗浄します。

塩酸と硝酸による高温での洗浄は、ご使用の環境下によっては容器表面に白い沈着を引き起こす可能性がございます。
その場合は王水の代わりに硝酸をご使用願います。

  1. 紙ワイパーで内面を傷つけないように優しく拭きます。
  2. サビレックス製バイアルクリーニングシステムの中にバイアルを入れ、1%に希釈したMicro-90(弱アルカリ性洗剤)に浸し、100度の熱で加熱洗浄することで有機残渣を取り除くことが可能です。洗浄後は熱を冷まし、純水で念入りに洗浄してください。
  3. 次に、純水で洗浄したバイアルをバイアルクリーニングシステムの中で6M HNO3に浸し、100度の熱で6時間加熱洗浄します。
  4. バイアルクリーニングシステムからバイアルを取り出し、純水で念入りに洗い流します。
  5. 3~4mlの高純度の6M HNO3を各バイアルに入れ、蓋をしてホットプレートで緩やかに加熱します。(推奨2~3日)
  6. バイアルの中の酸を捨てて、純水で念入りに洗い流します。

PFA研究用製品(初回使用時/バイオ医薬品用途)の洗浄方法

  1. 内面・外面ともに純水で念入りに洗い流し、表面の不純物を取り除きます。
  2. より質の高い洗浄が必要な場合は、1%に希釈したMicro-90(弱アルカリ性洗剤)に浸し、100度の熱で加熱洗浄することで有機残渣を取り除くことが可能です。洗浄後は熱を冷まし、純水で念入りに洗浄してください。

PFA製品の滅菌方法(オートクレーブ)

  1. 純水で念入りに洗い流します。
  2. オートクレーブ装置にセットします(※容器類は蓋を外してください)。121℃で90分間オートクレーブに掛けます。

サビレックス社のPFA製品は、世界最大の半導体製造国のアメリカでの評価も高く、すべてバージンPFA樹脂で製造されるなど、各社PFA製品の中でも樹脂からの金属溶出が極めて少ないPFA製品ブランドとして流通し、半導体、地球科学分野、医薬品をはじめ高純度分析を要する各種品質向上に貢献するPFA製品を提供しています。

  • ボトル
    極めて質が高いボトルです。独自のフッ素樹脂成形技術により、歪みがない容器捻子部と捻子蓋による高い気密性を実現し、薬液の安全な保管を促進します。注出口に窪みが一切ないため薬液の残液ロスもございません。
  • ジャー
    高純度薬液のサンプル保管をはじめ、不純物の溶出がない高純度保存が求められる用途に使用されます。肉厚構造、完全一体成形、角のない内面加工など、最大2Lまでサイズがある広口容器です。
  • バイアル
    高純度のPFAレジンから製造されたPFA小型容器で、半導体産業でのトレーサビリティ用の薬液保存や、ICP-MSの前処理分解など、極めて高い純度が求められる用途に使用されています。
  • PFA分解容器
    ICP微量元素分析のマイクロウェーブなどでの前処理分解用に設計されています。耐圧のため捻子がのこ歯状に成型されており、マイクロウェーブオーブン内に直接入れることができます。
  • 酸浄化システム
    非沸騰式蒸留により1ppbグレードの酸を10pptグレードに高純度化する自動精製装置です。ヒーター内蔵式で接液部は全てPFAで成型され、蒸留された酸は直接回収ボトルに流入するため不純物の混入を回避できます。
  • PFAコーティングホットプレート
    熱伝導性が高く粒子が細かいグラファイト天板の表面をPFAでコーティングしています。本体には熱源を多く配置するなど、温度分布性と純度を追求し、極めて均一で汚染のない試料分解が要求される微量元素分析の前処理用ホットプレートです。