PTFEチューブとPFAチューブの違い
PTFEチューブとPFAチューブ、それぞれの特徴

現在、様々な施設で薬液などの高純度移送や高熱移送としてフッ素樹脂チューブが広く使用されています。
例として、半導体製造であれば超純水や高純度薬液の配管や、エッチングなどで使用する腐食性ガスの配管などに使用され、そのチューブには、耐薬品性・耐熱性・純粋性などにおいて極めて高いレベルが要求されます。
特にPFA製チューブとPTFE製チューブは、どちらも非常に高い耐熱性や耐薬品性を持つことから、様々な種類の工場で幅広く利用されていますが、いくつかの特徴が異なります。
共通の利点
耐薬品性:ほぼ全ての化学物質に対して不活性で、様々な液体・ガス移送に対応します。
耐熱性:高温環境下でも劣化がなく、高温の液体や蒸気を含む気体移送も可能です。
対候性:紫外線や温度差、湿度への耐性が高いため経年変化がほぼなく、難燃性です。
純粋性:金属イオンの溶け出しがほとんどなく、溶出物がほぼ発生しません。
PTFEチューブ
非粘着性:表面が非常に滑らかで、ほとんどの物質が付着しません。
加工性:PFAに比べて加工性が低いですが、圧縮成形や押出し成形が可能です。
PFAチューブ
透明性:PTFEより透明度が高く、液体の流れや内容物の確認が容易です。
加工性:PTFEよりも加工性に優れており、複雑な形状の成形が可能です。
| PTFE | PFA | |
|---|---|---|
| 耐熱性 | 非常に高い | 非常に高い |
| 非粘着性 | 非常に高い | 高い |
| 耐薬品性 | 非常に高い | 非常に高い |
| 加工性 | 劣る | 高い |
| 透明性 | 乳白色 | 透明 |
PFAとPTFE、どちらのチューブを選ぶべきか
どちらのチューブを選ぶべきかは、用途や状況によって異なりますが、主には下記2点が優先的に考えられます。
- 非粘着性が特に重要な場合 → PTFEチューブ
- 液体の流れを見やすくしたい場合 → PFAチューブ
サビレックスではPFAチューブ(ストレートチューブ・コイルチューブ)を製造しています。
いずれもケマーズまたはダイキンの高純度バージンPFAレジンから成形されており、金属イオンや不純成分の汚染を排除した移送が可能です。
薬液や燃料など、高純度移送や高熱移送に対応し、生産施設内の配管や製造装置の組込部品、製品の一部として利用可能です。
- 半導体製造(生産設備、装置)
- 食品製造(生産設備、装置)
- 化学薬品製造(生産設備、装置)
- 医薬品製造(生産設備、装置)
- 理化学分野(研究設備、装置)
- 分析機器
- 自動車部品 など





