ICP-MSの前準備におけるフッ素樹脂容器の使用について


サビレックスの各製品は高純度バージンPFAで製造されているため、
ICP-MSの前準備において数多く使用されています。
 
フッ素樹脂の容器が使用されるのは、
ICP-MSの分析に用いられる酸や消化剤などが多くの素材に対して腐食性を持っているためで、
他の素材の容器を使用した場合にはそれらが溶解・腐食されることで
分析対象物質に不純物が混入し、誤った結果につながる可能性があるためです。
 
フッ素樹脂の容器は酸や消化剤に対して耐性があるため、
ICP-MSの前準備においてこれらの容器を使用することにより試料の純度を高めることができます。
なかでも、サビレックス製バイアル
ICP-MSにおいて検出限界が非常に低い微量元素の分析に適しているため、
より正確な分析結果を得られるメリットがあります。
 
ただし、フッ素樹脂の容器を使用する場合には、
容器自体から微量のフッ素が溶出する可能性があるため注意が必要です。
また、容器の種類や使用方法によっては、分析対象物質に影響を与える可能性もあるため、
適切な選択と使用が必要です。